2013年9月9日

Thailand


約1ヶ月のタイ生活。
毎日朝から晩まで、ワットポーの大仏さまのもと、マッサージ漬けの日々でした。
おかげで、両親指が疲労骨折寸前(かと思うような痛み)。

























今回のタイ滞在で一番良かったと思うのは、スクール併設の女子寮に入ったこと。

ここで出会ったルームメイトのタイ人のみんながびっくりするほど親切で優しくて、
いつも私を助けてくれたのです。
 そしていろんなところへ連れて行ってくれるわ、
 なんでもかんでも「トライ!トライ!」って食べさせてくれるわで、
 毎日ヘトヘト、ときどきゲリピー。
 あっという間の1ヶ月でした。


そんなプチうるるん滞在記生活の中で、印象的だったことベスト5。

第5位。
『なんでも唐辛子味』
すべての食べ物に唐辛子。
フルーツにも唐辛子。
もともと辛い料理にも、さらにあとのせ唐辛子。
そんな唐辛子まみれの食べ物を、皆私に分け与えてくれるのです。
有り難いやら、辛いやら…。
私が真っ先に覚えた実用タイ語は「ペッ」(辛い!)でした。

第4位。
『タイのドラマあるある』
寮には門限(21時)があったので、夜はよくルームメイトとテレビドラマを観ました。
ルームメイトTちゃんのイチオシは、彼女が昔から大好きだという俳優のピーターが出演する人気テレビドラマ。
ストーリーは、女スパイがある男に色仕掛けで近づいて、でもまじで恋する5秒前的なザ・ベタな感じ(たぶん)。お茶目な女スパイがドジすると、ドリフのコントのような効果音(びよよよよ〜ん)。かと思えば、とつぜん拳銃を手に持ってのアクション(?)シーン。
で、どうでもいいけど、黄色い服着てる出演者がやけに多くない?という気づき。

第3位。
『お出かけはだいたい寺』
夕方学校が終わるとたいてい、クラスメイトやルームメイトと食事に出かけました。
でも、まっすぐお店へは向かわず、まずはお寺に行ってしっかりお参りしてから、ってのがタイスタイル…なんでしょうか。 なんかよくわかりませんけど、多い時は3つのお寺にお参りしてからやっと食事…ってこともありました。
学校がお休みの日も当然、朝からお寺、お昼ごはん食べてバイタク(バイクタクシー)で移動して別のお寺、夕方はお散歩がてらまた別の寺、ってのが日常でした。
はじめこそ私もお友達にならって、夫の仕事だとか家族の健康だとかを熱心にお祈りしてたんですが、 途中からだんだんめんどくさくなってきて「エブリシングOK、プリーズ」
ってアバウトな祈りを捧げてたのは、お友達には秘密。
 
第2位。
『第3の性に対する寛容さ』
ルームメートのひとりはレディボーイ、性転換した元男の子でした。
彼女は当たり前のように女子寮に入寮し、女子トイレを使い、
ルームメイトの皆もそれを当たり前のように受け入れていました。
皆は彼女のことをただの女性というよりは、ひとりのレディボーイとして捉えていて、
彼女自身もそれをオープンにしているところが、
さすがタイ、さすが大陸の柔軟さだなと感心しました。

第1位。
『日本に住む父』
これもルームメイトなんですが、 彼女の父親は日本に20年住んでいるというのです。
どこに住んでるの?と尋ねると「○○県▲▲市」って、そんなところにあなたのお父さんがホントに住んでるの?って不謹慎にも笑ってしまうような、超ど田舎だというではありませんか。
そして極めつけは「マイファーザー、イリーガル」とルームメイト。
なんとお父さん、20年もの間、日本にイリーガルに滞在し、彼女に仕送りを続けていると言うのです。そんな、20年もの間会えなかったお父さんに来年ひとりで日本まで会いに行くのだと、嬉しそうに語る彼女。
 なんだか想像もできないような複雑な事情があるのだなと、ただただ、お父さんに会えるといいねと思っていたのも束の間…
その会話から3日後、まさかの急展開が。
なんと、 お父さんが警察に捕まったというのです。え、えぇーっ、このタイミングで!
しかも、お父さんは自首したようだ、というんです。
彼女は落ち込みつつ「もうお父さんからの仕送りは頼れないから、働かなきゃ!」と、
なんとその5日後にはマッサージ師として住み込みの職を見つけ、寮を出て行ったのです—。
なんというスピード感…。
あまりの切り替えの早さとドラマのような展開に、あっけにとられた私。



…とまぁ、マッサージとは関係ないことばかり印象に残ってますが、
もちろんきちんとマッサージのお勉強もしてきました。毎朝ヨガも。





タイを去る日、
ルームメイトがサプライズでピザパーティーを開いてくれました。
お土産にと、手編みのiPhoneケースのプレゼントまで…。
みんな…コップンカー(涙)



訪タイ7度目にして、ますますタイ好きに拍車がかかっちゃった私でした。